第二十四話 ボクはルーキー

第二十四話 ボクはルーキー


ちゃんと禁煙している、ワタクシ道草次郎。

最近の悩みというと、ココ1年ぐらい続いている五十肩。結構長引くようで、コートを着る時ですら痛みが走る。それともうひとつ、この五十肩と同じ時期に始まった悩みが今回のお題。

大人の仲間入りができたようで、うれしいやら悲しいやら。



「ちょうど1年前。」

それは突然だった。
キングダムの新刊をコンビニで見つけ即購入。事務所に戻って読もうとしたら、なんかピントが合いにくい。コンタクトが汚れているのか、もしくは寝不足で見づらいぐらいに思ったのがちょうど1年前。その日はただの疲れ目でスルーしたが、毎日を過ごしていたら目の不調なんて即効で意識に入り込んでくる。

「まさか、これがウワサの老眼ってやつだ。」

そこからである。携帯も明るさマックスにしないと見づらいし、レンジで何分チンしたらいいか、1回に何錠飲めばいいのか、普段の生活に不便を感じるようになってきた。そんなこんなで早1年、劣化の勢いは増すばかりで止まる気配がまったくない。毎日ちょっとづつ近いものが見づらくなっている。



老眼ルーキー。

いよいよ必要となってきた老眼鏡。
コンタクトで視力と乱視を調整し、さらに老眼鏡で近くを見やすくする。裸眼だったら何も見えないボクの複雑な視覚環境。老眼って、こんなにも不便で厄介なものだとは思わなかった。

校長先生、どこかの館長、考古学者など、老眼鏡が似合うヒトは映画やテレビで知っている。老眼ルーキーのボクとしては、どんな老眼鏡から手にするのがいいのか、まったく情報がなさすぎて困ってしまう。

気楽に使えるモノ。長時間かけてて疲れないモノ。常備するのに適してるモノ。あの紐を首にかけてもいいのかどうか。きっとシチュエーションに合わせて、数パターン作ることになるだろう。失敗も辞さず、いろいろ試してみたくなる老眼鏡の世界。



「どれだけ。」

「ハズキルーペ、大好き!」のCMが、他人事でないことを実感。
ほかにも、真ん中から折り畳める携帯しやすいもの。万年筆ぐらいの厚さ1cmぐらいの薄型タイプ。フランス製ヴィンテージフレーム、滝廉太郎ばりのまん丸眼鏡、メガネの上からレンズを掛けるクリップオンタイプなど、老眼鏡の進化がすごい。レンズの下にちょこっとついてるのも王道中の王道。

先日ベッコウフレームの普通サイズのものを作ってみた。資料を読むときや書類作成には不可欠ではあるものの、ずっとデスクの横に待機させているので使用頻度はそんなでもない。ずっと持っていたくなるもので、しかも持ち運びしやすい小さいのを近々探しにいこうと計画中。

どんなものにしようか、いまから楽しみである。



「まとめ。」

いつかはやってくる、歳相応の悩み。 
身体にも出てくるし、家族ゴトなどもちらほら。希望に満ちている若者もいつかは同じところを辿ることだろう。自分たちもそうであったように、すべては『順繰り』であるということなのだ。みんな歳をとり、大人になり老いていくんだから。落胆する必要もない。

男性女性で違いは出てくるだけど、歳をとることもあながち捨てたもんじゃないと思っている。もちろん若いということは素晴らしきことだけど、歳を重ねないと出せないものもある。老眼になったからってどうってことない。ただ順番が回ってきただけなんだから。

過去を振り返ったってなんの役にも立たない。それより現実をしっかり受け止め直面できるかどうかかが見せどころ。今までの生き様を存分に、ココがGOBの本領発揮。

向き合いかたはそれぞれだけど、どうせなら楽しくポジティブに格好良くありたいものだ。


ボクの話

道草次郎 物書き
執筆活動を中心に、ディレクションからモノづくりなどにも取り組むマルチプレーヤー。
本サイト内『じろうの道草』で、コラムも担当する。
素性は如何に。
ミスター・アウル
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